JR貨物の駅長OBに直撃インタビュー第二弾

 
今回は、前回に引き続き、平成4年(1992年)に本学を卒業し、JR貨物に就職した先輩にインタビューしてきました。

今回は、関東支社宇都宮貨物ターミナル駅　駅長の小柴惠一朗先輩です。

◆これまでのキャリア
本学卒業後、日本貨物鉄道株式会社に入社。新鶴見機関区に配属され、機関車修繕業務を担いました。その後、機関区の入換担当、信号担当を経験し、列車の運行管理する仕事をしたいと指令を希望しました。そして、8年目に関東支社貨物指令に配属となり、ダイヤ調整をメインとする業務を担当しました。

JR東日本にも出向し、武蔵野線や宇都宮線の運行管理を担当し、JR貨物復職後は関東支社のスジ屋としてダイヤ改正や波動輸送計画担当を経験。19年目には、貨物指令長、その後指令室長を経験し、昨年から現職をされています。

● JR貨物へ就職
新潟県出身で、お父様が国鉄職員だった小柴さん。当時民営化されたばかりだったJRへの入社を夢見て、本学に入学されました。短大時代は、小田急新宿駅で改札のバイトもやっていたとのことです。

就活時は、JR東日本の採用がなかったことで、JR貨物に就職しました。入社後しばらくは現場で仕事をしていましたが、6年目に、列車の運行管理(スジ屋)をしたいと意思を表明しその後はスジ屋としてキャリアを重ねられました。

● スジ屋・指令として
JR東日本への出向や社内でもスジ屋の経験を重ねるごとに、いろいろな人脈ができるようになりました。そして、2011年貨物指令長のとき、東日本大震災を経験しました。首都圏の鉄道が全面ストップに。

貨物輸送の復旧には、約1か月半かかりました。社内、グループ会社はもちろん、荷主さんなどいろいろな人たちと、どうしていければよいかを考えた時期でもありました。運転再開した時には、やり切ったという充実感がいっぱいでした。

また、指令となると決断の連続です。災害やトラブルなど、安全のためには冒険せずに「あきらめる決断」の大切さも学びました。

●宇都宮貨物ターミナル駅長として
鉄道人生初めて、コンテナ駅を担当することになりました。また、さらに人脈として、官公庁、警察、消防署、利用運送事業者、石油会社など、いろいろな横のつながりが重要になります。
今の駅は、石油タンクもあるので、煙の臭いや地震があると緊張感が走ります。
また、それが楽しいのもこの仕事の良いところです。

実は、駅長としては、2つめの駅です。最初は、東高島駅の駅長になりました。その時は、JR入社のプロフェッショナル採用初の駅長と周囲からは言われました。しかし、例年7月現在で社員名簿ができるのですが、8月着任で、翌年には指令室長になったので駅長としては載りませんでした。証拠が残ってないんですね。総務部の亀山部長には、いつもそう言っていじられます。(笑)

今は、宇都宮貨物ターミナル駅長としていろいろ経験し、毎日が新鮮です。日本全国どこでも走っている弊社を、ぜひ就職先として考えていただければ幸いです。
また、宇都宮で働きたい人には、株式会社ジェイアール貨物・北関東ロジスティクスに就職すれば基本転勤はありません。

ぜひ一緒に、JR貨物グループで働きませんか。お待ちしています。

以上、小柴駅長へのインタビューでした！

小柴先輩、お忙しいところ、どうもありがとうございました！