東京交通短期大学ブログ | 卒業生との座談会(キャリア支援室主催)

卒業生との座談会(キャリア支援室主催)

2022年4月23日土曜

新幹線車掌の2014年度卒業生に来校いただき、就活中の2年生6名(希望者)と座談会を行いました。

13:00～13:20 新幹線車掌の仕事を知る
13:20～14:10 質疑応答

質疑応答

Q　新幹線車掌として「安全・安定」をどう心がけていますか。
　私自身としては、体調管理、時間管理は基本です。お客さまは、東京・新大阪間は移動するのに、飛行機・バスでも移動できます。最近は、コロナ禍で自動車の方が密にならないかもしれません。だからこそ、いかに、安心して乗っていいただくか。社員全員が共通認識を持ち、「安全・安定」をお客さまにどう感じていただけるかを考えて行動しています。私としては、仕事だけでなく、日々の生活から、時間管理を意識しています。時間を守れないというのは、相手に不快感を与えます。皆さんも、日々、意識してみてください。

Q 新幹線車掌として、どのような勤務ですか。
　多くは、1往復半です。東京⇒新大阪⇒東京⇒新大阪(泊)。そして、翌朝、新大阪から東京で終えて、帰宅。今日も、その明けできました。多い時は、2往復するときもあります。
　のぞみ、ひかり、こだまの種別は関係なく、労働時間を意識して管理されています。だから、こだまのほうが、一勤務としては労働時間が長くなりますね。

Q 研修センターの思い出はありますか。
　箱根の山をチームで超える35kmを歩くのは大変です。もう二度とやりたくないですが、チームワークや相手を思いやる気持などは醸成されました。リタイヤする人も少し出ますが、多くは助け合いながら、なんとかやり切っています。その中、学生は授業料を払って学びますが、社会人は給料をいただいて学びます。そのため、しっかりと理解し、身につけることが必要です。そして、仕事で実践してできるようになる事が重要です。もう、社会人は山ほど覚えることがあります。

Q 短大の就活はどうでしたか。
　就活は、短大に入る前から絶対「仕事にありつくぞ」と、気合を入れていました。高校時代は、吹奏楽部に力を入れすぎ、あっという間に過ぎ去りました。そこで、鉄道関係に行けるかもと短大を選びました。一般企業を受けているときに「日本で唯一交通のことを学んでいる」と自信満々に言ったら、大変興味を持たれました。そこも内定はしたのですが、現職に内定が決まり現職を選びました。

Q 現職の就活面接はどうでしたか
　私は当時、短大では4年ぶりに現職に内定したのですが、先輩から(内定した先輩や最終面接で落ちた先輩)の言い伝えで、最後は、「圧迫感ある面接だから、頑張れ」といわれていました。
最終面接で、「弊社についてどう思いますか」という質問に対して、必死で知っている限りの話をしました。最後は気持ちも重要です。「絶対、内定とるぞ」という覚悟をもってやってみることが大切です。でも、弊社だけでなく、いろいろな会社があるので会社研究してみて自分に合う会社を探してください。

Q 短大に入ってよかったことはありますか
　いまでもそうですが、少人数で「鉄道会社ではたらくぞ」という学生も多く、鉄道業界についての情報交換がしやすいです。また、卒業後は、他社で働く同期も多く、情報交換できるのが楽しいです。同期では、短大卒業時、鉄道会社に内定が出ず、大学に編入して、今は、大手鉄道会社で運転士をしている仲間もいます。